1997年07月25日

北方領土とシベリア独立

北方領土とシベリア独立

 ロシアはかつてのソ連と同じ内憂を抱えているといわれる。ひとつがいわゆる「反国家的分子」、ひとつが連邦構成国の独立の気運。たとえばチェチェンのようにツァーからもスターリンからもイェリツィンからも迫害を受けている地域。そして、シベリアのように莫大な天然資源を内包している地域。

 日本はロシアとの領土問題を棚上げにして、経済的な結びつきを強めることにしたようだが、日本の為政者(正確には官僚だろう)にも長期的視点を持つものがやはりいるようで、ややほっとした。経済的に裕福になれば連邦から上前を跳ねられるより、全部自分の懐を暖めたくなるもの。するといずれシベリア独立もありえ、北方領土の返還交渉はメンツに拘る対モスクワより、実利を取る地元交渉となる可能性が高い。

 そうなれば、一国両制度なんてなアクロバットを考え出さなくとも、日本へ返還される可能性も高い。まあ、そのころにはある地域がどの国に属しているかなんてな名目は、あまり意味を持たなくなっているような時代になっているだろう。

 日本にしてみれば、四国に匹敵する面積の僻地が新たに手に入るわけで。ここに投入されるお金はほとんどが税金となるだろう。天然資源開発のほか、一大観光地、避暑地などの開発もすすむだろう。わたしは巨大なスキー場ができないかな..なんて思ってる。

1997/7/25
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