1995年08月31日

三浦半島とテリトリー

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日ノ出町駅上りホームのモザイクの柱

 日ノ出町駅の上りホームの柱にモザイクで三浦半島が描かれている。 このモザイクは駅開業当時からあるとのことである。 なぜ三浦半島を描いたかという理由としては、 この日ノ出町駅が湘南電鉄と京浜電鉄の接続駅であったこと、 また、野毛動物園が近く子供達に三浦半島と湘南電鉄との 関係を印象付けるためだったという。

 湘南電鉄と京浜電鉄を接続するため、 黄金町-日ノ出町を湘南電鉄が、日ノ出町-横浜を 京浜電鉄により建設された。 1931年12月26日営業開始。 軌間は1435m/m、電圧は諸説あって黄金町-横浜1500V、 黄金町-横浜600V、黄金町-日ノ出町1500V・日ノ出町-横浜600V などなどである。またこの新設された線を 「日ノ出町線」と呼んだらしい。 当時の京浜電鉄本線は1372m/m,600Vで 乗り入れることはできなかった。

 日ノ出町のモザイクをよく見ると、 ちゃんと城ケ島まで書き込まれている。 一方、品川までは描かれていないようだ。 描かれているのは川崎付近までのようだ。 ということは、この日ノ出町駅は 建設当時湘南電鉄によって 建設されたのではないか。 京浜電鉄が建設したなら 全線を含むような図にしたのではないだろうか。


品川駅上りホームに埋め込まれている地図
創立90年を記念して品川駅上りホームには 0kmポストとともにやはり三浦半島の絵が うめこまれている。これは三浦半島はもちろん 対岸の房総半島も描かれている。 京急のテリトリーを房総へ広げようとする 意図が読み取れる。 また大師線と空港線が今にもくっつきそうに 描かれていることが興味深い。 この当時は空港線を新羽田空港へ延長するとともに 大師線も羽田空港に延長する事が検討されていた。


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