1998年03月16日
2100形
1998年3月15日、2100形は鉄道マニア団体のための貸切り列車として運転された。その回送を追って、鶴見で撮影できた。
注目は先頭車両のスリットによる車番号表示。こうして横から空かしてみると確かにスリット。しかもこの部分は取外し可能なパネルになっているようだ。
したがって、600形の時には文字プレートが貼付されていた位置にはもちろんなにもない。
車内を窓からみた。椅子は608に試験的に搭載されていたノルウェー製のもの。ただし椅子に張ってあるモケットはスウェーデン製。この組み合せは京阪の2階建車両の内装と同じ組み合せ。カーテンもノルウェーでは有名なメーカのものだという。
608でも椅子を、向かい合せにした時には椅子と椅子のピッチが狭く、この点はいただけないと思ったが、2100形では、旅客が自分で転換させることは出来ないという。折返し駅でスイッチによって一斉に転換する。
補助椅子も従来タイプとは随分異なっていて、座り心地はよさそう。
車内にはジーメンスのエンジニアが乗っていた。特筆すべきはこの作業服!!背中にはなんと2100形の刺繍がしてある。ほしい!
車端部のボックスシートには座席が持ち上がる場所がある。
もう一つ特筆すべきは、VVVF制御による発車。私の耳はA=415になってるので「ソラシドレミファソラ~」ときこえる。したがって、これは第7旋法ということになる。2100形の発車はもう芸術と言って良いだろう。さすがドイツ!
MOTOR MAN Vol.3(仙台編&京浜急行) [MAXI]
っていうか、その芸術を本当に音楽にしてしまったCDがでた。もう抜群!。「運転手と車掌はこんな会話してねぇよ」とか思いながらも、なんだか京急マニア魂を怪しくも熱くかき鳴らしてくれる。まさにHOTでCOOLなできばえ。ただ、できれば仙台と一緒の収録は願い下げ。
(1998-03-16作製)
(2004-03-18更新)
京急クロスシート車の系譜 JTBキャンブックス 佐藤 良介 (著)
AmazonのBookデータベースより
100年に及ぶ京浜急行クロスシート車の車両の変遷を、形式毎に豊富な写真や資料で紹介した決定版。現れては消えていった過去の車輌と、500系以降のクロスシート車を取り巻く状況等を織り混ぜ、今日に至る歴史を振り返る。
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