支離滅裂

支離滅裂

支離滅裂

　小牛田軍支離滅裂なんて使い方。これは「葵」の第１回総括関ヶ原の回。興味深かったのはこの戦争の描き方で、雑兵・足軽がばたばた死んでいくところをかなりディテルに凝ったとり方をしていたところ。へっぴり腰で上ずった声をあげながら突っ込んでいって、次々に突き刺される。「おっかぁ」と叫んでばったり倒れたりとか、初めて人を殺したと見えて殺したことに驚いたりとか..その雑兵の一人に宮元武蔵がいることをちゃんと描いているのが面白い。彼は物陰に隠れて生き延びた。

会社にも支離滅裂な人はいるが、はっきりいって話が長い。しかも何を言ってるのかさっぱりわからない。時間だけが虚しく流れていくのである。

○○軍敗退。○○軍戦場離脱。○○軍四分五裂。などに混じって○○軍支離滅裂という使い方をされると、なるほどこれがもしかして本来の使いかたかと思った次第。