2001年07月01日

議定 19

巧みに編集した歴史教科書

反政府活動屋は象に対してキャンキャン吠え立てる小犬

 儂らは個人が政治に口出しすることは全く許さぬが、政府が人民の状態を改善すべく仔細に検討するに値する提案、報告、請願は奨励するのじゃ。このような提案は、儂らの臣民が何を空想しておるかを儂らに明らさまに教えてくれるからであり、それらに対しては実現できるものはその旨を付し、そうでないものは起案者の誤りを指摘し反論して応えるのじゃ。

 反政府活動屋は象に対してキャンキャン吠え立てる小犬以外の何ものでもない。組織的に活動しておる政府にとっては、警察の見地からではなく公共の立場から見ても、小犬が象に吠え立てるのは、象の強さや力を全く知らぬからであると見做すのじゃ。これには両者の力関係を一度だけ見せてやる以外は何もする必要はないのじゃ。さすれば小犬は吠え立てるのを止め、次からは象を見ると尻尾を巻いて逃げ出すじゃろうて。

 政治犯罪者が主義に殉ずるものとして尊ばれることをなくす為には、裁判の際に、やつらを強盗、殺人犯、その他言語同断破廉恥極まる犯罪者と同じく扱うのじゃ。そうすると世間は、政治犯をその種の犯罪と同種の不道徳な犯罪と見做し、軽蔑の眼差しで見下げるようになるのじゃ。

 畜生共が反政府活動を圧殺するのに同じ手段を用いぬよう、儂らは極力努力してきたし、今後もその努力は継続したい。新聞や演説講演・・間接的には巧みに編集した歴史教科書・・を通じて、儂らは反政府屋を公共の福利の為に殉じた殉難者として宣伝してきたのは、以上の理由からなのじゃ。この宣伝がふくれ上って、自由主義者たちが増加し、何千という畜生共を儂らの家畜群に引き込んだのじゃ。

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