2005年09月26日
関ヶ原
来年(2006年)の NHK大河ドラマ 「功名が辻」主人公は山内一豊 原作は司馬遼太郎。 我らが武田鉄矢は「五藤吉兵衛」役。
これに関連して同じ司馬遼太郎さんの「関ヶ原」を取り上げる。 これは膨大な小説。..今週はプロローグ。
細川ふみえさん は なんと 細川忠興の妻、ガラシャの末裔。
キリシタンだったら、自殺は禁止。家来から殺してもらっている。なんと長刀(なぎなた)で頸動脈を切っている。「斬りつけようとした家老からガラシャ夫人の胸の谷間が見えたはずである。」
なぜ戦国の決戦は関ヶ原か。ここは一番くびれているから。逃げ場のないところでぶつかった。秀吉という人の一代の罪がこの戦ででてしまう。
光成という人が徳がない。ねぎらいの言葉を一つかけない。大明国大討ち入り。これは諸経費みんな大名持ちで、みんな乗り気がしない。のに、誰もいやだといえない。秀吉という人の出す雰囲気にふれてみたいと思う。
秀吉は筑前名護屋城で仮装パーティー。京都では一般市民参加で大茶会。ムードに酔わせるのがうまい。
朝鮮半島に攻め込む 朝鮮側で立ち上がったのは「李舜臣」。海軍亀甲船が日本の輸送路を絶つ。日本では秀吉の死をきっかけに元々やる気がなかった大名側はこれ幸いと引き上げる。韓国側では李舜臣追い払ったとされている。
だが、今では韓国の英雄「李舜臣」は実はずーっと完全に忘れ去られていた。宮廷闘争に敗れて歴史の表舞台から消え去っていた。これを韓国民に思い出させたのは日本。日露戦争で東郷平八郎が韓国の歴史の中に見つける。そこで、神社に「李舜臣」を祭ってこれにお参りして出撃してゆく。「韓のくに...街道を行く」
日本人は技術を持っている人に頭を下げてみんなついて行く。これが日本人。勝たせてくれれば誰でもついて行く。ジーコ。外資系がもっともうまくゆくのは日本。これが韓国の人には理解してもらえない。
千代。内助の功。かずとよの妻。小さな布きれを集めて縫い合わせて小袖を作っていた。これがいろんな色の紙のことを「千代紙」
関ヶ原はこの戦いで、悲喜交々。信州の真田家。家を残して自分の命を消してゆくという作業の単純さ。
「関ヶ原」読んでいると痛々しくなってくる。 家康は情報戦で各西方の大名を籠絡してゆく。 ここで、関ヶ原にまつわるおもしろいエピソードを数々紹介。これはやはり武田さんならではの話芸の妙です。
Source
関ヶ原〈上〉 新潮文庫
司馬 遼太郎 (著)
Amazonのレビューより
関ヶ原前後の数年を三冊構成のストーリーで綴っているので、これ以上内容の濃い「関ヶ原小説」はない。 明確に主人公と言える人物はおらず、徳川家康と石田三成を中心に描かれるのだが、その比重はどちらかというと三成のほうが重い。 と言っても、三成に同情的なわけではなく、誰に肩入れするわけでもない著者のドライな視点で描かれている。
功名が辻 (1) 文春文庫
司馬 遼太郎 (著)
Amazonのレビューより
面白くて4巻一気に読みました。 未だに何故、山内一豊が史実にあるような 異例の出世を実現できたのかはわかりません。 それが本書のいいところ。 著者の司馬氏も上記の点を訝り、本音の疑問を記しています。 その一方で、司馬氏が山内一豊へ向ける愛は大変深く大きいもので、 見事な筆致で、駄目な点も含めて豊かな人間を描いています。
週刊 「 司馬遼太郎 街道をゆく 」 6号 3/6号 韓のくに紀行 [雑誌] 朝日ビジュアルシリーズ
司馬 遼太郎 (著)
Amazonのレビューより
25年にわたる長期連載を通じて歴史のダイナミズムを通して日本人とは何かを探った、作家司馬遼太郎のライフワークです。街道に息づく歴史、行き交った人びと、その土地での出会いと心のやりとりなど、今なお私たちを魅了する司馬遼太郎の時空を超えた旅が、美しいビジュアル誌面で蘇ります。
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