2006年07月22日

我が家は発電所

うちの屋根はフラットで、太陽電池パネルがのっかてる。快晴の日中はクーラーをつけても家中の電気をすべてまかなって電気が余る。そこでそれを電力会社に売るのだ。「小規模発電所」として契約をしている。まあ、電力会社に売るといっても、実際には近所の家庭が使う分をうちが供給する電力で補うということだろう。

では、差し引き計算では「お得」なのか。これは、実際導入するときの打ち合わせで出たことだが「ひと月の光熱費併せて2万円以上ならペイする」というのが、損得勘定のラインらしい。太陽電池を入れる際に、「季時別電力契約」つまり昼間は高く夜は安くという電気料金の契約をして、夜間電力による電気温水器を入れた。それまで灯油で給湯していたものをほぼすべて電気温水器へ移行することを含めるわけだ。
そして、昼の発電は家庭の使用分で余った分を電力会社に「売る」のが、この高い電気代の値段で売るわけだ。そして、夕方以降契約電気代は下がる。ソーラーパネルを入れると電気代が安くなると言うのは実はこの電力会社との契約による部分が大きいのだ。

そして、この設備費用の返済を含めた月々の返済額が今までの月々の光熱費とバランスするようになるのが「2万円/月」だということ。さて、これは誰にでも勧められるのかというとそうではないようだ。新築などの時に最初から住宅機器として設置するような思い切った場面以外おすすめできそうにない。うちは、この太陽電池を入れた際に、200V用だった大型クーラーを家庭用の省エネ型100Vのタイプに変えているし、道路に面した飲料の自販機も、200Vから100Vに機械を入れ替えた。それに、かなりの額の補助金も国からいただいているので、単純に比較は出来ない。
でも、今後、普及が進めば太陽電池パネルが安くなるだろう。また、色素増感太陽電池とかの新技術もあって、これはまだ研究の段階なんだそうな。これは塗料を塗るようにして設置できるので、将来は家の屋根にぺたぺた塗るだけで発電なんて時代もくるかも。そんなこんなで設置費用も安くなっていくだろうから、こっち方面にアンテナをたてておいて損はないと思う。

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