2003年02月24日

オー脳

東京駅の新幹線ホームで出会った、ある青年。彼は自分のことをよく知っているのだが、自分は誰だか思い出せない。そのくせ話のつじつまを合わせてしまう。もうだれだったかなー。しかし、直感は彼は嫌いではないと教える。そして、一週間後、突然思い出す。 脳の働きをいろいろ探る。 脳の本質は「蓄えた情報と情報を結びつけ新しい考え方を作り出そうとする」生き物だ。関係のない情報が古い情報と結び合わさったとき(これを発見という)に脳はもっとも興奮する。脳のことを考えるのは脳で、ちょっとこれは不思議。基本的は脳は疲れない。え!?疲れている感じがするけど。それは目が疲れているのだ。そういえば眠っていても作詞をしている経験がある。

脳が本格的に役立ち始めるのは30代すぎてから。それはそれまで蓄えた情報をネットワークでいろいろ結びつけ始める時期だから。脳は自己中で見たいものしか見ない。自分が混乱するなら、目の前にあるものもないと言い切る。人間は見たこともの無いものは見えません。ここで、サモア島で起きた驚くべき事件を紹介する。初めて西洋と接した島民はそこになにを見なかったのか

脳の経験メモリは冪乗(べきじょう)で増えていく(可塑性)。「やる気」をだすにはやり始めること。やり始めるとやる気は出てくる。学ぶにはミスは必要。失敗をしないと脳は学べない。脳は腹減ってるときと危機の時にはアクティブに活動する。「千と千尋の神隠し」はTV放送で見ると非常に疲れる。この秘密はどこにあるのか?

(2003/02/24~28 放送)

Source

cover 海馬/脳は疲れない 池谷 裕二, 糸井 重里 (著)

Amazonの出版社/著者からの内容紹介
「自分の頭は十分に使われていない」と感じたことはありませんか?頭をうまく使えなかったゆえに、損な目に遭ってしまったこと、ありませんか?あなたの脳のチカラは生かされないまま眠っているかもしれません。どんな年齢であっても、「脳は使い尽くせる」と気づきさえすれば、才能はいくらでも伸ばすことができるのです。

cover 千と千尋の神隠し スタジオジブリ制作・宮崎駿監督

Amazonの内容紹介
わがままで無気力、どこにでもいるような現代っ子の千尋は、引越しの途中で、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクに手引きされ、八百万の神様たちが入浴しに来る「油屋(ゆや)」で「千」と呼ばれながら働くことになった千尋。さまざまな体験や冒険をとおして、少女は「生きる力」を取り戻していく…。

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