2003年04月28日

蝶々の話・若奥さん・人間の仕合わせ

自分でお話をしていてぱっと受け取ってくださった方々の反応がうれしいです。

蝶々の話 魂はギリシャ語で プシケー(蝶々)と訳す。おはがきで死にまつわる話しで黒い蝶々が出てくる。歌舞伎役者でお亡くなられた方の紋所には黒い蝶々が押されている。世界中でこういう事は繋がっているのじゃないかと。 ここで、「胡蝶の夢」の話し。東洋の持っている時間論。時間軸がぱっと動く。「邯鄲の夢

世の中って多層構造だよね。政治家が「日本人は」とかいうけど。政治家が「一般庶民のためにも.」というのを聞いて、「おまえから一般呼ばわりされたくねえよ」と腹を立てる。

最近ステージでやって受けるネタ。福岡の神社の参道で、餅を焼いている店。ショートパンツをはいているぴちぴちの若奥さん。横におばあちゃん。私のために漬け物切ってやると言って奥へ駆け込む。横で若奥さんが小さい声で「内のばあちゃんどっこも悪いとこないとデス。」凄い不安そうな顔して。やっぱね、年寄りは時々病気した方がいいのよ。地方で出くわすちょっとした本音。若奥さんの望み「コロリと倒れるばあちゃん」。後はコロリと逝くことを楽しみに嫁にきた若奥さん。

キューブラーロス。一休、良寛 での書に ○一つ描いて 署名という書がある。○(まる)ひとつは人生を表しているんだそうな。いい人だなぁと思った人に出会う。初めての時はやり過ごす。でも2回目の偶然が起きたときには電話番号を聞いてしまいます。人世にうまく偶然をとりいれましょうね。

宮沢賢治の謎。彼は「宮沢賢治」になるためにどうしても死なねばならなかった。「虔十公園林」

「闇に向かって走り出す」(スタートライン)歳をとること。川の中にひも突っ込んで歩いているおっさん。「鯉の散歩」人間て生きてる限り勉強ですね。

韓国の某宗教の合同結婚式で参加してる連中の指先が揃っていない。それにいらいらして日本のラジオ体操を調べ始めるひと。

人間の仕合わせって、なんかしょうもないこと。いつもの場所のあそこで、この季節になるとあの花の香りがする。こういう事だけでもう人間て仕合わせなのよ。

私はよい悪いという物差しで事件を見たくない。近頃のメディアの人は最初から善悪の物差しを突きつけて事件を裁断しているようだ。

(2003/04/28~05-02 放送)

Source

cover 虔十公園林
―宮沢賢治の童話絵本 宮沢賢治の童話絵本
宮沢 賢治 (著), 小西 正保 (編集), 高田 勲

「MARC」データベースより
虔十はいつもなわのおびをしめて、わらって杜のなかや畑のあいだをゆっくりあるいているのでした。ある年、虔十はいいました。「お母、おらさ杉苗七百本、買ってけろ」 宮沢賢治の名作童話。

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