2003年07月14日

明治座「金八先生、夏休みの宿題」

明治座で行われる舞台公演を先取り。「盗み」がテーマ。舞台をやる前に脚本大公開。テレビでやらなかったものをやろうと言う企画。少年の万引きがテーマ。

「おもひでぽろぽろ」で、自分の人生がなぜややこしくなったのかを考える主人公。分数の割り算。物事に納得しないまま生きてきてしまった自分。

ここでは、あえてこの舞台公演のストーリーを書かないでおきます。実際に起きた万引き事件を題材にしての舞台公演です。

万引きしている子供は社会問題化している。舞台中で金八先生が万引き少年をしつける役をする。盗みをしたと言うことは心に傷つける。これに真っ直ぐ向き合わないといつまでも残り続ける。

盗みを動かしたエネルギーを探ってみる。本当に彼等の欲しかったものは何か。盗みの意味が彼等にはない。善悪の物差しは伸び縮みする。盗みに意味がなければ生きてる意味がない。金八先生の理屈は奇っ怪。芸人の世界では芸は盗め。神話の世界、童話の世界でも盗みの話しがあふれている。

採取というのは、発見と近しい。そのエネルギーは一緒。盗んだ金で見た映画が後年、役に立つ役に立つ。盗んでほんとによかった。浅岡ルリ子さんの映画。

盗みの本質を考えてみると、人間の本質、業を考えてみる。値段の付いていないものは盗んでいい。では、値段の付いていないものは何か。値段の付かない宝こそが人間を突き動かしている。

さて、金八先生は万引き少年達をどのようにして「しつけていった」のでしょうか。どんな結末になったのかは、ラジオでも語ってらっしゃいませんでした。

台本つくりながら、みんなと一緒に泣いた。ので、とてもいい舞台になると思う。

(2003/07/14~18 放送)

Source

cover おもひでぽろぽろ
出演: 今井美樹, 柳葉敏郎, その他
監督: 高畑勲

Amazonのレビューより
時は1982年、27歳のOLタエ子が山形の義兄の実家へと一人旅し、そのさなかにかつて小学校5年生だったころの自分を回想していく。岡本螢と刀根夕子による原作コミックは、小学校時代のみを描いているのだが、高畑勲監督は新たにOLのヒロインを設定し、ふたつの時代を行き来させながら、ひとりの女性の生きざまを露にしていく。

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