2003年07月21日

奥能登に拉致の影を見る

県道を行く

奥能登穴水町・北陸南条町・秋田 秋の宮・雄勝町 岩手 藤沢町

五月の話し。能登へ旅発つ。奥能登穴水町。ボラ待ち櫓。変わった漁法。あっ!と思った看板「一人歩きはやめませう。」拉致事件の陰がよぎる。地元の人との話。一人で歩くと神隠しみたいなことが起きるぞというのは10年以上前から言われている。消えたアベックの話が出てくる。土地の人はどこの国がさらっていったかもはっきり言っていた。なぜこういう事が放置されていたのか。タブーのにおいがする。首都圏のメディアはとりあげなかった。

北陸、南条町。何も思い出なし。

秋田 雄物川沿いの108号線を3時間。秋田 秋の宮温山荘。紫の桐の花がきれいきれい。これに山藤が絡んでもう絶景。鷹ノ湯温泉。日本一瀬音のいい温泉。細胞の一つ一つに瀬音が染みこんでくる。よかったー。

岩手との県境。50m登るごとに温度がどんどん変わる。100mも登ると残雪がそこらに。季節が一つずつもどっていく。川原毛地獄。岩の隙間から硫黄があって、温泉の滝!みんなでつるんでいきました。地獄に降りていくのはパチンコ玉のように滑る。40分歩いて下る。そこから、森の中を20分下る。見事な大湯滝。五月は雪解け水でとても入れる温度ではない。がっかり。飲んだスタッフが叫ぶ。向いたリンゴの皮をぎゅっとかんだ味がする。全員腹這いになってちゅーちゅー水を吸う。甘みの無いサイダーの味。

クヌギに山藤が巻き付いていてこれが絢爛だった。 小野小町の生まれた場所。深草の少将との伝説。男を試そうとしたのが裏目に出て殺してしまった。 雄勝町でのコンサート。大変な騒ぎ。チケットが売れてから、海援隊のコンサートだというCMをやった。チケットを買った人から「本当に海援隊のコンサートだな?」という問い合わせが相次いだそうだ。「今からは買えない」ってなCMだったそうな。

鮎屋で料理を運んでくるお嬢さん。あなた、七人小町のひとりでしょう? 美女をほめる最高の形容詞。

湯沢 から一関へ。岩井郡藤沢町。平泉文化の香りのする町。義経は幼少このあたりの牧場にいたらしい。道を見ていると千年に渡って歩き続けた人の霊がすっと見えるときがある。

(2003/07/21~25 放送)
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