2003年07月28日

義経と九州とキリシタン

海援隊が地方を回る話

磐井郡 藤沢町・群馬 安塚町・大分 弥生町・豊後高田・深耶馬渓・福岡 吉富町

岩手 磐井郡 藤沢町 何気ない町。千厩という地名。平安の頃からの大牧場があった。ここで義経が藤原氏に守られて源氏の旗を揚げる。馬を集団で使う戦法は義経が初めて使った。先頭の馬が走り出すと後の馬がついて行く。この習性を使った。

戦国時代からの製鉄業が盛んだった。その職人さん達はキリシタンだった。銅もとれる。奈良の大仏の建立にも大量に使われた。伊達の贅沢さをここの金が支えた。格好いい男を伊達ものというのはここから。

家康の世にはいると製鉄の隠れキリシタンの職人を大量に処刑した。家康にこの製鉄の事を知られたくなくて、積極的に弾圧。

隠れキリシタンのイメージと言えば、長崎島原だが、ここにも同じ規模の隠れキリシタンがいた。伊達の殿様はローマ教皇にまで使いを出した。文化としてのキリシタンは受け入れたが、信仰としてのキリシタンは弾圧した。

宴会、豆腐屋皆川洋一さんといっぱいやる。自分で劇団を作っている。「ここに生きてる奴らはみんな踏み絵踏んだ奴らだよぉ。」文化センターにはすごいモニュメント。岡本太郎。

磐とかいて「いわ」と読ませるところには歴史的に見て何かある。

安塚町。人口3600。体育館に900人。町長さんがものすごくがんばっている。雪だるまをトレードマークにがんばっている。冬の雪を貯めて夏の学校の冷房に使っている。もてなしが小粋。床の間に桜の花。桜の時期に枝を切って、雪室(ゆきむろ)で季節を変えて6月に山桜の満開をみました。感激。

大分 弥生町 台風6号のなか宮崎から大分まで移動。山辺ののどかな町。磨崖仏や五輪塔が農家の庭先にある。女性の方々がみんな磨きがかかってる。佐伯のお城は元々弥生にあった。ここがもとの文化の中心地。ホテルは佐伯。まちはノペーっとしててビルの谷間、つまらなく感じる。弥生町は歩くだけで楽しい。

豊後高田 昭和の町を売り物にしている町。ぱっとしない町。時代遅れを売りにした町。たいしたものはないんだ。商店街には各店に宝物が飾ってある。なんかそれが長閑でいい。商店街のアイデア。それだけで褒めてあげたい。

深耶馬渓。岩場が名物の場所。ものすごくいい旅館。中国の仙郷を思わせる。源氏蛍を見に行く。感嘆!杉の木立から蛍。星が舞い降りて飛んできているみたい。

福岡 吉富町。2時間くらいで一周できる小さな町。襖のようなまち。すごい歴史がある。地蔵様(羅漢)の首が全部落ちてる。どの羅漢様も全部首が落ちている。大友そうりん が攻め入ったときに仏像の首を全部落としていった。そんな歴史。

浅井責めで信長がUターンする謎。浅井責めの兵站基地を作りたかったが、できなかったためだ。時空を超える想像力は神様から貰った宝物。

(2003/07/28~08/01 放送)
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