2003年08月18日

無神経と馬鹿

今週のお題は 無神経と馬鹿

地方に旅に行くと、本を探す習慣がある。気になる本があったら引き出して置いておいて、2週目回ったときに気になったものを買う。本占いみたいなもの(笑い)。 群馬で買った本に、「無神経な人に傷つけられらない88の方法」「バカの壁」

まず「無神経な人」の話題から。

人は皆自分の感性を標準にしてしまう。無神経な人は自分が被害者として位置づけることから始まる。無神経な人は表面でつきあおうとしない。心の深いところで繋がろうとするので友達が見つからない。他者に対して批判する能力がない。ところが、わずかでも自分の意見と異なると怒りまくる。

経済が人を支配している。数字が飛び交う。「あの男性は週に○回会ったから、あの人は私を愛してくれているはずだ。」だいたい男女の仲で数字が飛び交うようになるとその仲は破綻する。「私の誕生日は3月4日で、2.5カラットのダイヤを6つ。」..破綻する男女の仲ですな。

岩槻先生の本、よく何が書いてあるか解らない。すみません。で、私が感じた無神経なやつを並べてみますね。ここで、武田さんは思いきったことを始める。無神経と感じた人達の行動をどんどん並べ始める。「あちゃー自分もそうだ」ってな事柄があって、ちょっと赤くなったりして。

街角で見かける無神経なやつ。青山の国連大学でみかけたやつ。携帯電話で「あ、オレオレ、あおまえ今何してる?」「やばいよ」で話を切り出すやつ。相手のスケジュールを知ってるから誘うやつ。自分が第一優先者のような顔をして。食事の時必ず正面に座る人。できない事情を説明していると、「それは困るんです」と自分の事情を先にいう人。プレゼントは必ず喜ばれると思ってる人。ダイエットに成功したことを長く長く喋り続ける人。自分が禁煙したということで他人に禁煙を薦める人。歯の治療をしたのを自慢する人。大きな手術のあとを見せて自慢する人。「46針!」とか言って闘病生活を語る人。

我が身に起こった変化って人の話題にならない。無神経な人というのは「我が身に起こったこと」が他人との共通の話題になると思っている人と言うことか。

スポーツ中継の解説者、ファールが少ないことを闘争心と比べる解説者。おまえ解説者なんかやめろよ。ファールをしないというのは日本人のスポーツ選手が持つ美徳の一つだろう。

急に阪神ファンになった人。絶対無神経なやつ。選手の名前なんか全然知らない。経済効果ばかり喋ってるやつ。本物の阪神ファンは静か。

生姜のことを谷中と呼んで、知らない店員をバカにするやつ。

日記をつけましょう。日記の鉄則:事実を書きましょう。感想を書くな。深読みしない性格になりなさい。

バカの壁

9.11のテロ攻撃。TVの画面から何も真実が伝わってこない。ただテロ犯の壮大な憎しみだけが伝わってくる。この話が面白いのは。科学、医学ってのは降水確率と変わらない。パーセントでしか示せない。「TVはみた」見てねーよ。カメラが回ってただけだろ。

「がんばればできる」というのは脳が考えた大嘘。身体は簡単に拒絶する。

オウムは身体の持っている説得力。浅原は身体を使って神秘体験を追体験させるという名人だった。身体が追体験できたことにインテリはころっと参る。身体の持っている説得力に脳がころっと騙されてしまう。

「意味は外部にある」 カルト教団は「自己の完成を自分の内部に置く」水中クンバカ:何分も水の中に潜って息をしない。「おまえはできた。おまえは完成した。」 ちがう、そんなことに何の意味があるんだ?海女さんならできるでしょ。 自分の完成を外部に置く。外部と関係を自分の仲でどう了解していくのかが完成だ。


Source

cover 無神経な人に傷つけられない88の方法
―「心の感度」の高い人ほど人間関係に悩む
岩月 謙司 (著)

Amazonのレビューより
このタイトルを見れば、人は「そうそう。無神経な人にいつも傷つけられる」 「そんなのは、もういやだ」なんて思ってこの本を手にするでしょう。
僕もそうでした。でも、読み進めていくうちに、 傷ついたり、ビクビクしたりしているのを、他人のせいにしている自分に気づかされます。 そうして、幼児期の体験や、自分の精神世界に旅立っていきます。 本書を読み終えるころには、すっかり優しい気持ちになり、 人生を肯定する勇気がわいてくるでしょう。

cover バカの壁 新潮新書

養老 孟司 (著)

Amazonの日経BP企画内容紹介より
 我々人間は、自分の脳に入ることしか理解できない。学問が最終的に突き当たる壁は自分の脳である。著者は、この状態を指して「バカの壁」と表現する。知りたくないことは自主的に情報を遮断し、耳を貸さないというのも「バカの壁」の一種。その延長線上には民族間の戦争やテロがあるという。

(2003/08/18~22 放送)
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