2003年09月29日

人生は廻る輪のように (その2)

変えられないことを受け取る勇気

著者のエリザベス・キューブラー・ロス。彼女は スイス生まれの三つ子の兄妹。第二次大戦で600万人の難民がヨーロッパに溢れる。
その難民を手助けするボランティア体験の後、医師を目指す。その時にチューリッヒで散歩の途中でよくすれ違う老人「ユング」まさかその人の始めた心理学の医師になるとは思わなかった。 カントリードクター(派遣医師)を目指して勉強を始める。 死にゆこうとする人にものすごい興味をもつ。それはなぜか?

両親の反対を押し切って結婚。アメリカニューヨークに移る。精神科の医師になる。ものすごい体験。
精神病患者さんが塀の中に閉じこめられている。町に連れ出す。彼女の担当の患者は回復力が著しく伸びてゆく。病院でも文句のつけようが無くなる。

州立図書館で「死」について調べようとすると。葬儀屋の手配と、無料の葬式を行う教会のパンフレット2枚だけだった。東洋が圧倒的にその量が多い。東洋に傾倒。精神の中に於ける死とは何か?

医学生に向かって講義。200分の講義。100分は自分の。あと100分は死を前にした心境を患者に語らせる。死を自覚している自分。死を隠そうとする医師の態度のいやらしさ。を語る。
全医学者が立ち上がってスタンディングオベーション。

終末医療は完成させたいという死に向かって医者が協力する。
変えられないことを受け取る勇気。あきらめではない。
変えられることを変えていく勇気。
その違いが分かることこそ叡智。

死から学ぶ。医師からは全部毛嫌い。死の過程のセミナー。 臨死体験 体験としてあったのではないか約1%。立花さんは脳内現象という。
人間は死後も存在するのではないか?
その決心のきっかけとは?
降霊会やチャネリングの世界に傾倒していって、旦那と離婚。
晩年になって蝶の秘密が分かる。人間はさなぎ。蝶になるために、一度さなぎとして死ななければならない。

2003/09/29~10/3 放送

Source

死ぬ瞬間―死にゆく人々との対話
エリザベス・キューブラー・ロス (著), 川口 正吉 (翻訳)

出版社絶版のようですが、アマゾンからはユーズド品として入手可能のようです。

cover 死ぬ瞬間―死とその過程について (文庫)
エリザベス キューブラー・ロス

Amazonの「BOOK」データベースより
死とは、長い過程であって特定の瞬間ではない―人生の最終段階と、それにともなう不安・恐怖・希望…二百人への直接面接取材で得た“死に至る”人間の心の動きを研究した画期的な書。

cover 人生は廻る輪のように (文庫)
エリザベス キューブラー・ロス

内容(「BOOK」データベースより)
世界的ロングセラー『死ぬ瞬間』で死の概念を変え、生涯を通じて「生と死」の考察に深いまなざしを注ぐ精神科医キューブラー・ロスによる、最初で最後の自伝。スイスで過ごした少女時代、難民救済活動、ナチス強制収容所で出会った蝶の壁画の謎、医師への道、結婚とアメリカへの移住、終末期医療と死の科学への取り組み、夫との別離、体外離脱体験、詐欺及び殺人未遂被害、ヒーリングセンターの設立、放火によるすべての焼失…。魂の名医が綴った、愛と死と生の秘密。ページをめくるごとに、希望と感動が溢れてくる一冊。

cover 臨死体験〈上〉 (文庫)
立花 隆

内容(「BOOK」データベースより)
まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会―死の床から奇跡的に蘇った人々が、異口同音に語る不思議なイメージ体験。その光景は、本当に「死後の世界」の一端なのだろうか。人に超能力さえもたらすという臨死体験の真実を追い、著者は、科学、宗教、オカルトの垣根を超えた、圧倒的な思考のドラマを展開する。

cover 臨死体験〈下〉 (文庫)
立花 隆

内容(「BOOK」データベースより)
科学はどこまで臨死体験の核心に迫りうるのか。生物学者や神経学者は、様々な実験や仮説によってそのメカニズムの解明に挑み、成果をあげてきた。しかし、なお謎は残る。蘇生した人々はなぜ、本来、知るはずのない事実を知ってしまうのだろうか…。構想、取材、執筆に五年。発表と同時に大反響を呼んだ著者渾身の大著。

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