2003年11月10日
3桁国道を行く
利尻の夕日はイチゴシロップ
利尻島・三次市・高宮町
最初は「県道を行く」って言ってたんですけど、もうほとんど県道は通らなくなって3桁国道が多くなってきました。で、「3桁国道を行く」です。
北海道・
利尻島
。9月の半ば。西空に夕焼けを見る何という色の夕焼けだ。かき氷にかけるイチゴシロップの色なんです。西の空夕空をこがしている。
利尻昆布
。明礬に漬けない海胆の旨いこと旨いこと。海胆は昔は害虫扱いだった。昆布を狙ってやってくるのが海胆だった。今では高級食材として送り出せる。地元の人が「時代は変わった」と感慨深く話す。
何か長閑。昔からの不便な道具の方が良い。海胆を守ることが出来て良い。今日の贅沢は出来ないけど明日あさっての保証がある。若い者に福祉で寄っかかるご老人がいないので矍鑠としてらっしゃる。
圧巻だったのは鮭すくい。金魚すくいならぬ鮭すくい。夕方子供達がせっつかれて、網もって適当に海面をかき回すと40センチばかりの鮭がすとんと入ってくる。あとは、イクラを持ってるやつだけ集めて。あとはぽい。港の地下から真水が噴き出してるところがあってそこに鮭がびっしり集まってる。でかくて持って帰られるような代物じゃない。
岡山・吉井 広島・三和町から日本海方面へ。三次市
江の川沿いに走る
国道375号
これは、もう3桁国道の傑作。これを辿っていくと道幅2.2m気をつけて走らないと農家の石垣にミラーを擦る。ちょっと乱暴に運転すると江の川の河原に落ちてゆく。農家の石垣すれすれから花が咲いている。サルビアとか柘植の枝とかコスモスをかき分けながら走らなければならない。もう全く最高だったなぁ。アメリカのディズニーランドなんかいなかくても良い。422号。ここでやっとほっとする。長閑でいいんだぁ。田んぼの畦が真っ赤。彼岸花。ああこれが死ぬとき歩くお花畑かと思いましたよぉ。
広島県高宮町 (現在は合併により 安芸高田市 ) 。田の畦に彼岸花たち並び。各農家酒米を作っている。各農家が赤瓦黒瓦を深々とかぶり。日本昔ばなしの光景。納屋はなんと瓦屋根。巨大な柿の木。渋柿。小学生たちがずっと坂道を登ってくる。横に川が流れてて、日本間で、横にキツツキがばーっとあるいてて。昼寝するにはもってこいの町でした。
国道54号をたどって、出雲空港より隠岐島へ渡る。 西郷町 (現在は合併により 隠岐の島町 ) 。都万の港 吉田拓郎の歌にある。長閑なところ 奇岩が多い。山の方「鎧岩 株と岩 トカゲ岩」ろうそく岩に夕日が重なる。灯がともっているように見える。 乳杉。杉が何百年も生きている内に、枝が鍾乳洞上に落ちてきて、枝の先から吸い上げた水がぽたりぽたり。グロテスク。老婆の顔が溶け出したような。枝先がおっぱい。
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