2004年06月28日

IC-JCTプロジェクト

鳥栖JCT

プラレールの線路は最初、道路のおもちゃとして開発された。このカーブや坂レールをつかうと高速道路のデザインも可能。高速道路といえばインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)が面白い。これにはいろいろなタイプがあって、様々な条件に合わせて建設されている。これらをプラレールで作ってみたい。

鳥栖-四つ葉のクローバー形

鳥栖ジャンクションは実は危険がいっぱい

全景 鳥栖ジャンクションは日本最初の高速道路同士の結節点としてつくられた。その形は四つ葉のクローバー形と呼ばれる美しいもの。ところが、この形には様々な問題点があり、その後日本ではこのタイプのICやJCTは作られていない。プラレールでは分岐部分に自動ポイントを多用したくなるタイプ。部屋が狭いので半分しか作れなかった。

全景 とりあえず、作れる部分だけつくってみた。走らせてみるために、ループ線を設置。

四つ葉クローバ全景 位置をずらして、全景を取り込めるようにしてみた。
 たしかに、この四つ葉のクローバ形は美しいが、実際には問題点がいくつかある。この単純型では連絡路(ランプウェイ)を本線に直結している。ランプウェイに入って本線を目差したながれが、別のランプウェイからの流れと交差してしまう。上記の写真で、右折する流れを指でなぞってみて頂きたい。ランプウェイに入ろうとする流れと、ランプウェイから出てきた流れが交差することがおわかりになるだろう。実際、鳥栖ジャンクションでは、こうした危険が指摘されている。また、右折の際のランプウェイでの速度低下が顕著である。実際、鳥栖インターは九州自動車道上にではなく長崎自動車道上にあるため、福岡方面から鳥栖インターで降りる車と長崎自動車道に入る車が、太宰府方面に長い渋滞が生じることしばしばであった。

四つ葉クローバ全景  上記と異なるのは、地上線の一本に、本線直進専用線とランプウェイ専用線を分けたこと。3方向分岐を一つしか持っていないので(^_^;)、この一カ所しかできなかった。
 さらに、坂カーブに接続する線には、クロスポイント(固定)をつかい、3方向分岐で必ず行く方向が確定するようにした。ランプウェイ専用線上で降りた流れと上る流れが交差することは、前回とは変わっていないが、それが本線の流れに影響することを少なくした。
 3方向分岐を4つ使えば、完成型ができるが、ランプウェイの流れが交差するという問題の本質はこの四つ葉のクローバー方が持っている本質的な欠陥であり、解消はできない。実際日本のジャンクションでは鳥栖ジャンクション以降四つ葉のクローバー形は建設されていない。

(2004-06-28 作製)
(2004-07-04 更改)


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