2004年09月13日

ピンピンコロリ

日本人の定年を、まあ60歳としましょう。平均寿命80歳。20年ある。17万5千時間。さてこの時間をどう過ごすか。 昭和25年では 平均年齢男性50歳女性61.5歳
なんとわずか60年前で...なんと私はとっくに死んでる。この60年で20年長生きする。 すべてもののが変わらざるを得ない。老人イメージはかつて社会的弱者イメージだった。しかし65歳以上80%近い人が健康であるというアンケート結果。

「今年六十のおじいさん やれぎっちらぎっちらぎっちらこ」ってどころではない。
人生二毛作時代。もう一つ畑を耕し収穫を得る時間がある。もはや青春とは心のあり方であると。

老人の孤独感
男女では孤独感が違う
男:異性を意識することによって自分を保つ
女:同性でも自己を開示できる

女性は友人関係がしっかりしていると孤独を感じない。男は長電話できない。あって話そうとする。

水槽にカマスを入れる。真ん中に透明な板をおく反対側に小魚。透明なアクリル板にぶつかって何度も失敗する。そのうち透明な板を抜いても小魚をおそわなくなる。カマスにあきらめ心が芽生えてしまったわけ。
ここに、若いカマスを入れる。アクリル板のことを知らない若いカマスはたちまち小魚を食い始める。 そうすると元々いたカマスは思い出して、小魚を食い始める。

男も同じ。生きていくエネルギーを蓄えている野蛮や野生は無力感に苛まれるとあっという間に萎えてしまう。 よく「若いエキス」というが、それはあると思う。
「雀のお宿」という童話の通り。若い雀を大事にしたおじいさんには宝物のつづら

ボケという病はボケようと思った意志から起きます。老人を徹底的に邪魔者扱い、無用者扱いすると「もう、こんな位だったらボケた方が楽だ。」と思う。無用もの扱いは死への招待状。

心筋梗塞で倒れたAさん。性能力は衰えたが、性欲は燃え上がった。性欲というのはもっともっと深いもの。性はSEXだけではなくて人と人とのふれあい。効果的なセックスは情報伝達の極限の手段。「チラと見られたらドキッとしちゃったよ。」というような、性とは他者との心理のやりとり。
セックスとは両足の間の世界。
セクシャリティとは耳と耳との間の世界=脳

男性は成長と心地よさのために女性性を必要としている。

そこで、私今訓練してます。 武田おばさん化計画。どうせこうなりゃ女になってやる。 趣味の多いおばさん。着々と進めています。 表情を作り続けることを保つ。
自尊感情:自分のことを嫌いにならない。 自分に対して手入れを怠らないこと。 いかなる時にも新しいことに挑んでいる好きな自分がそこにいること。 外初的動機 誰々のために の前に 自分のために に熱心になっていいんじゃないか。

アテネオリンピックで象徴的だった言葉。
北島康介
「きもちいいい!超きもちいい!」
野口みずき
「走った距離は裏切らない」

この両方の言葉は「前が苦しかった」と言うことですね。

アメリカでの実験
身の回りの世話を完璧にやってくれる老人ホーム 死亡率がやたら高い
畑仕事以上をやらナイト野菜が食えないという老人ホーム 長寿が多い
ノンストレスというのは 人間を人間らしくさせなくしてしまう。

ファーストフード店:若さが商品価値、それに対して、
東急ハンズ、デパチカは 労働力として年配者が増えている。スローフードはおばあちゃんたちが売った方が美味く見える。60歳以上の求人。そういう人の方が商品価値を高める。

まとめ:どうも我々人間は心に光の特性を持っているらしい。あるとき反射して青春時代に戻ったり、ブラックホールに吸い込まれたり。

(2004/09/13~17 放送)

Source

cover ピンピン・コロンの心理学―サクセスフル・エイジング読本
渋谷 昌三 (著)

Amazonの内容「BOOK」データベースより
日本は世界一の長寿国になったと喜んでばかりいられない。どこの国でも経験したことがない超高齢化社会を生き抜く手本がどこにもないからだ。六〇歳で定年を迎えた人が八五歳まで生きるとすれば、二五年、四半世紀もの長い時間が残されている。その間、どのように生きていくかは大問題である。

ただ漫然と過ごすだけでは身がもたない。ピンピンと元気でコロンと死ぬためには、体が元気なばかりではなく、心の健康が不可欠。そのためには、「もてる」ということ、つまり「人に好かれる」ことが必須条件だ。加齢によって環境や夫婦の心理がどう変わるのかを知ることも重要だ。本書では、さまざまな心理実験が紹介しながら、高齢者のハンデキャップを克服してサクセスフル・エイジングを可能にする心理上の心構えをアドバイスする。

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