2004年11月01日

知恵の実食べよう(その1)

まずは 先週 の落ち穂拾い。地球はなぜ重力が変化したのか?その謎を解くのは「海」。そもそも地球には水が多すぎるんじゃないかという疑問。天から大量の水が落ちてきて重力が大きくなった。それまで巨大化していた動物はそのときに自分の重さに耐えられずに絶滅していったという仮説。人間も巨大化していたので大変苦労した。その出産の時に帝王切開をしているイカストーンがたくさん出土している。

さて今週は「智慧の実を食べよう」糸井重里さんが学者の方にいろいろインタビューをしていくという企画。糸井さん、学者の先生がご専門の学説をお話しされているのは非常におもしろいのですが、はっきり言って人となりとかのふつうのお話になるとつまらないですよ。

岩井克人さん。経済学者で法人や会社についてのスペシャリスト。「法人」ってなにか?人間ではないが人間として扱う。そういうものだそうだ。「人」の部分と「モノ」の部分がある。

たとえば個人経営の八百屋の主が自分の店の果物を食べてもいいわけです。しかし、株式会社組織のデパートで、その株主が地下の食品売り場に行って、そこにある果物を食べちゃうとこれは万引きです。捕まっちゃいますね。

「近代」は人と物を区別する時代。人が人を所有できない時代が「近代」。親は子供を所有できない。生活が苦しいからと言って子供を道連れに自殺を図ればそれは殺人になる。

会社に関してアメリカが偏りすぎているのは「モノ」としての部分。大量生産時代はもう終わろうとしている。「安いモノを仕入れてやや高く大量に売る」という仕組みはもう恨みしか残らない。

これからは「高く売るだけの違いがあるものを売る」時代=お金の値打ちが落ちていく時代。21世紀からの経済学は社会心理学になっていく。「違い」を売る時代。「違い」を作り出さなければ生きていけなくなる。

(2004/11/01~05 放送)

Source

cover 智慧の実を食べよう 学問は驚きだ
糸井 重里 (著), 岩井 克人 (著), 川勝 平太 (著), 松井 孝典 (著), 山岸 俊男 (著)

Amazonの MARK からの内容紹介
学生のときよりも、卒業してからのほうが勉強したくなるのはなぜなんだろう? あったら行きたい最高の大学ってなんだろう? ほんとうに学びたい授業を用意しました。驚きを放射する4人の教授が集います。

cover 恐竜と共に滅びた文明
浅川 嘉富 (著)

Amazonの出版社/著者からの内容紹介
6500万年前に滅亡したとされる恐竜たち。 だが、南米ペルーの小村イカで発掘された石「カブレラストーン」には、 何十種類もの恐竜たちの姿が克明に刻まれていた。 それらの石の中には、天体望遠鏡で巨大彗星をを観測する人々の姿や 心臓摘出手術の様子が描かれた、目を疑うような石が含まれていた!!

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