2005年01月17日
ザ・コラム 2004年を振り返る
暮れの本屋で見つけた名言「死ぬ気でやってみろ。死なないから」
河合隼雄さんが問題生徒を指導するときに悩みに悩んで、ある時はっとした言葉に出会った。それは新幹線の指定席を買いにみどりの窓口に行ったときに、駅員から受けた言葉。
「のぞみはありませんが、ひかりならありますよ。」
「望み」はないが「光」はある。心にこだます言葉であった。
ヨン様ブーム。女性にもてる男の条件は1:顔が平均的であること。2:顔の成分の40%以上が女性的であること。3:左右対称の顔であること。俺は全く当てはまらない。
「快楽を目標にしたときには快楽は逃げていく」哲学の言葉ですが言葉を置き換えると、わかりやすくなる。「幸せを目標にしたときに、人生はさらに次なる幸せを求め続ける。いつまでたっても幸せの状態にはなれない。」
ニヒリズム:「信じられるものは何もない」と叫ぶ人。でもこの人には自己矛盾がある。「信じられるものは何もない」ということを固く信じている。V.E.フランクルの言葉「苦悩そのものはさほど問題ではない。何のために苦悩はあるか。」そこを考えることこそが苦悩の意味だと。
戦後盛んになった「個人主義」。「私」の氾濫。この「私」を単独で使うこと自体に矛盾がある。「私」というのは「あなた」との対称語。「あなた」あっての「私」であることを忘れてはならない。
(2005/01/17~21 放送)
Source
恋愛遺伝子―運命の赤い糸を科学する
山元 大輔 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
あなたの「恋心」の背後には、HLAという遺伝子の隠れた「意思」が働いていた。行動遺伝学の第一人者が、さまざまな科学的データを駆使して、恋人との相性の良し悪しを決める遺伝子の正体に迫る。
我と汝・対話 (岩波文庫 青 655-1)
マルティン・ブーバー (著), 植田 重雄 (翻訳)
内容(AMAZONの レビューより)
人間の在りかたを徹底的に関係を軸に説明している。内容はとくに難しくないが、ブーバーのいうとおり、問題は内容にはない。関係から全てが始まり、関係をとおして人間は人間になる。本書を読みながら、いろいろなことが整理されていくような感じがした。
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