2005年10月18日

靖国参拝の計算

今回の小泉首相の靖国参拝をみてハッキリわかったことは、ある意味確信犯的行為だということ。 中国の見識を試すようなところがあって、面白い。参拝そのものの是非はさておいて、中国が参拝をきっかけにあまりに対日関係を強硬にしてくる。それは、とりもなおさず中国自身の首を絞める結果を招かざる得ないような状況・関係がすでにある。

多分に法治よりも「人治」国な中国は、日本に対してとる態度が世界に注目されていることを意識せざる得ないだろう。中国は中国で大変な「内患」を抱え込んでおり、対日強硬姿勢はこうした不満を日本という共通の敵を設定することで、ガス抜きを行っているわけだし。

学生運動としての反日運動はちょうど、昭和40年代の日本の学生運動に似ている。その当時の「若者」はアメリカ文化をズッポリ享受しながら、それにことさらに反発してみせる。日米を中日に置き換えるとよく透けて見えることがある。だって、日本製品不買を叫んでいた学生の手には日本製のデジタルカメラがあったわけでしょ。

靖国参拝は首相が替わっても、ジャブを交わすような感じで続けられると思われる。表面には現れていない「対中政策」で、「人治」のあらを炙り出す、長期戦略とおもわれる。ある意味、中国の対日強硬路線としてのメンツがつぶれないように、わざわざ靖国参拝をしてる節もあるんじゃないのか?

それは、ちょうど日米安保の時代にアメリカが日本に対してとってきた戦略とにているような感じもあるが....如何?

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