2007年01月12日
あなたもいままでの10倍速く本が読める
あなたもいままでの10倍速く本が読める
常識を覆す速読術「フォトリーディング」
ポール・R・シーリィ (著), 神田 昌典 (翻訳)「速読術」ということで売りにしているが、この本の実際は能力開発、というか「自分で自分の能力のすごさに気づくためのノウハウ」というのが本当のところだ。「気づく」ことができるかどうか、あるいは自分にはこういう事ができると、自分自身で認められるかどうかで、この本の評価は分かれる。試しにリンク先の書評を読んでみるといい。この「気づきを促す」というタイプの本はやはり今世紀に入ってから急に多くなってきた。
私も、多くの声にあるように「目を速く動かす」といったような、従来の「速く読むテクニック」の速読術は試しては見たものの、その特殊な作業には訓練が必要で、簡単に挫折してしまった。この本では、そういうテクニックは重視しない。重要なのは「関心・興味を持つ」ということだ。関心や興味に沿った記述は瞬間的に目にするだけで脳に書き込まれている。あとは、それらが脳の中で「熟成」するのを「待つ」。しかるべき後に成果を取り出す。
だから、このテクニックは実践しようとするものに過重な努力を強要しない。しかも応用は読書以外に幅広く実生活や仕事にも役立つ。
この僅か250ページほどの本は驚くほど内容が濃い。この本自身をフォトリーディングすることで、内容を「ダイレクトラーニング」できると面白いぞ。
私はこの「フォトリーディング」が本当に効果があるのかどうかを試してみることにした。著者のポール・シーリィは「受験生はラッキーです」と言ってる。そこで、私も受験生になって「初級システムアドミニストレータ」の試験を受けてみることにした。買ったのは過去問題の載った参考書1冊だけ。試験勉強を始めたのは、試験申し込みの締め切り日からだった。
毎日1回フォトリーディング、そして過去問題を解いてみる。答え合わせをする。これを約2ヶ月ひたすら繰り返した。
そして試験当日、普段とは異なる環境の大学の講堂でマークシートに向き合う。次第に乗ってくると驚くべき感覚になってきた。まるで腕が答えを知ってるかのごとく動いてゆく。合格を確信した。そして数ヶ月後、合格通知が届いた。
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