2007年02月21日

鉄輪(かんなわ)へ・新旧石畳の狭間に見たものは

神様に挨拶をすませた。これから街を歩かせてもらおう。山から下って行く街を見下ろす。

バスターミナルに戻る。県道を挟んで、ターミナル施設とバス駐車場とが向かい合っている。ターミナル施設には、別府市中心方面へ向かうバスが発着する。鉄輪を経由して郊外各方面に行くバスは、駐車場内のバス停に発着する。

鉄輪バスターミナル。縦に2台止まれるようになっている。木製の手すりがあるが、これが元の金属製の「改札口」の面影を残す。以前は薄暗い感じで、ただ広いだけの場所だったのだが、リニューアルで理髪店が入居し、待合室にはエアコンが装備され、出札窓口もある。

バスターミナルを反対方向から見る。車両通行止めになっているのは、この横を下る「いでゆ坂」にコンクリードブロックの石畳を設置する工事が行われているため。

工事中の「いでゆ坂」車道と歩道の区別をコンクリートブロックの色の違いで表現している。雨水溝も同時に整備されていて色を区分する部分に雨水が流れ込む溝が設置されている。さらに、この工事で温泉配管も整備するというもので地域振興策の補助金も出ているという。

その、いでゆ坂の中程にある「温泉山 永福寺」。温泉山(おんせんざん)ってのに笑ってしまった。室内の熱気を逃がすような特徴的な屋根から最初は、蒸し湯かなにかの施設かと思った。一遍上人が開祖だという。この寺は裏手からのこの絵の方が面白い。正面からの絵はネットのどこかにあるだろう。

これが本家「蒸し湯」屋根が二重になっててそこから湯気が上がっている。

遠くから眺めてみる..遠くから眺められると言うことはその間にある建物が無くなったと言うことだ。たしかもっと見通しの悪い街だったぞ。そこが「迷宮の温泉街」たる魅力の源泉だったとも言える。あっけらかんときれいな町並みにするのもいいけど、消防法などの規定を満たして安全を確保しつつ狭い町並みの魅力を作り出すことは出来ないものか。

こちらにも空き地が。明らかに建物があった部分が駐車場にされている。脇にある坂道などここに木造の建物があれば魅力的な路地になるだろうに...

本家石畳。石畳は本来、雨が降ったときに泥でぬかるんで通れなくなるような箇所を選んで本当に石を敷き詰めてぬかるまないようにするために敷設したものだった。この坂道の箇所だけ昔ながらに石が敷き詰められている。残念ながらその両側も空き地だ。

この坂道を下って 路地の迷宮に嵌ってみる
トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://saiquet.sakura.ne.jp/8869/mt-tkereb.cgi/358