2007年06月22日

バッハの調律法

一頃、バッハの平均律自筆楽譜の扉に書かれているぐるぐる模様が彼の意図している音律を表しているとの論文が話題になった。 その理屈がこれだ。ぐるぐるは、ピタゴラスコンマをどのように分割するのかを表現しているという。


これは
Bradley Lehman (ブラッドリー・レーマン)という人の
Bach's extraordinary temperament: our Rosetta
っていう論文。 詳しい内容は OUTLINES of the academic articles - www.larips.com   その論文は Bach's extraordinary temperament our Rosetta Stone--2 -- Lehman 33 (2) 211 -- Early Music

現代風の5度圏サークル図に直すとこういう感じになる。
彼は、この調律法は、普段から自分の楽器の調律に慣れた人なら簡単に施すことが出来るといっている。ぐるぐるはピタゴラスコンマを5度圏の音程にどう割り振るか指定しているのだという。

もしこれが本当なら、バッハの音律感覚にはミーントーンは、少なくとも「平均律曲集」においては、無かったと言える。5度の和音の配分をどうするかに着目して3度の和音は結果得られるという立場だ。

さてはて如何??


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