2007年07月08日

京都大学 地球物理学研究施設

やっぱり別府は特別な町なのだろうか。大正期、「ハイカラ」を自認したこの町はこの田舎県にあって多くの最先端を積極的に取り入れようと、いろんな方面に積極的に働きかけた。その形跡が今も多く街中に残っているが、この煉瓦造りの立派な建物もその代表格の一つだ。

見る人が見ればピンとくる、辰野金吾チックな、東京駅丸の内口といろんな点で共通点を持っている建築物。 「京都大学 地球物理学研究施設」 大正13年建築。当時の別府町長が積極的に誘致に働きかけたという話しだ。設計は辰野事務所にもいた永瀬狂三(スゴイ名前だ@_@)。
正面フォルムは対照的な美しさがある。

入り口ハザードも中々凝っている

ハザード内の受付窓口(?)おしゃれ(ハイカラ)な感じ。

脇に回り込んでみる。並んだ煉瓦の柱が美しい。ただ、クーラーの室外機や後からつけられた管などが目障りだ。

建物角の上部を見る。細かいモールディングやイオニア式の柱頭の装飾が美しい。

正面2階にあるバルコニー

左手から裏に回ってみる。実は建物自体は対称形ではない。裏にはボイラ施設などがある。

正面左手側面より正面側を見る。実は、この建物の向かいにはこんなモニュメント型の展望台が建っている。なんだか見苦しい。

左手から裏に回ってみる。右手の眺めとはずいぶん異なる。

裏手。実は正面は化粧直しされたことがわかる。裏手は、歳月を経た感じが残る。正面のシンメトリックな美しさとは対照的に、実用本位な作りのようだ。

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