2008年11月05日

リニア途中停車駅は 鰍沢口と駄科に!?

リニア東海新幹線は技術的にも資金的にも、いわゆる「Cルート」になりそうだ。政治的には政治の金の力が枯渇した現在、かつての「我田引鉄」のような結果はもたらされないだろうし。そうならないことを祈りたい。



さて、そのCルートを巡るおもしろい記事が出た。
リニア新幹線の南アルプス貫通ルートを予想・検証してみる|ケンプラッツ
この記事によると、土木の観点からルートを検証すると、意外に選択肢は乏しく、現在のリニア実験線にはすでに南アルプス貫通を想定した勾配がすでに作られていて日々実験が繰り返されているという。

その記事中にある地図にはリニアと在来線との交点が示されていた。
山梨県では 身延線鰍沢口駅 これが「新甲府駅」になるのだろうか。
長野県では 飯田線駄科駅 
「駅が欲しけりゃ金を駄科!」ってわけかな^^; 
駅名は「新長野」?「新飯田」??「新駄科」???

JR東海としては、耐用年数が迫る東海道新幹線を大改修したいが、「のぞみ」を増発しても、これ以上の輸送力の望みはない。そこで、東名間をとりあえず「別線増線」して東海道新幹線に余裕を持たせて改修工事を図りたいというのが、一番の本音だろう。そのためには、最短の距離、最短の工期をのぞんでいるに違いない。

そこで、途中駅のことは考慮しないでつくってしまいたいのが、JR東海の本音だ。東海道新幹線を増線するイメージなので、通過する県のことは考慮外だったのだろう。長野県がJR東海の発表に反発を示しているが、それに対しては南アルプスを南側に回避するルートをとって、長野県を忌避し、交渉の土俵から長野を押し出す選択肢もあり得る。単純に東名間に引いた直線からの乖離を見てみると、長野忌避ルートもそれほどの遠回りにはならないことが解る。長大トンネルを掘削しない代わりに、南アルプス山塊の脇をトンネル鉄橋トンネル鉄橋の連続で通過することになろう。

※追記

驚いたことに、このヨタブログネタそのまま(?!)の 第4のルートが本当に浮上するかもしれないという産経新聞の記事 が出た。当該部分を引用すると
現在の3つのルートは山梨県からそのまま長野県に入っているが、第4のルートは、山梨県から緩やかに南下して静岡県に入り、長野県境沿いを通って名古屋に至るもので、ルートは一切長野県にはかからない。
 地質的な問題をひとまず置いておくとすると、微修正は必要だろうが、このルートなら、地元から「3つのルートの中からどれを選ぶのか」と迫られることもない。
なんとまあ、ネット掲示板などで時折語られる、静岡県内を長野県境に沿ってはしるリニア新幹線が長野県を迂回するルートは、このブログで示した”長野忌避ルート”そのものじゃんかよ。静岡県だって空港で痛い目に遭ってるので、県の負担で山中に新駅を強要しないだろうし、東海道新幹線の「のぞみ」停車のバーターで何とかなりそうだ。意外に現実味を帯びてきた長野忌避ルートの登場でリニア建設は早まるのか?

....ってか、こういう次元の低い噂レベルの記事をあえて流すことで、長野県に揺さぶりを掛けているってのが本当のところだとは思う。

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