2010年01月20日

結局 東プレに惚れ込んだ

勝間和代女史のススメにしたがって親指シフトを物色してたら東プレに落ち着いた件

勝間和代女史のファンで彼女のススメに従って行動する連中のことを「カツマー」というらしいが、どうやら私もその仲間入りをしてしまったようだ。
彼女のススメの中で特徴的なのはパソコンの入力システムに親指シフトを勧めている点だ。 親指シフトは富士通のワープロ「オアシス」で採用された日本語入力メソッドで、入力効率は最高。ワープロコンテストで最優秀な人たちは例外なくこの親指シフトのユーザーだってことらしい。

エルゴノミクスデザインでも入力しづらいのはなぜ?

なるほど、長年ローマ字入力に慣れてきたはずなのにもかかわらず、いまだに、こうして入力していると(この時点では古いエルゴノミクスデザインのキーボード)たびたび立ち止まってしまう。これは、入力メソッドが悪いんじゃないか。たとえば「わざわざ」なんてローマ字しようとすると、"wazawaza"とこれがホームポジションの左手の薬指と小指を酷使する打鍵をしなければならない。英語配列のキーボードはアルファベットのみの刻印で見た目にすっきりしていてとても好きなのだけど、いかんせん日本語の特性とはかけ離れた言語用の配列なのは、不利でしかない。
その点、親指シフトならばローマ入力に比べて単純比較で1.7倍の効率だそうだ。
そこで、今使っている英語キーボードで親指シフトを使える「親指ひゅん」を入れてみた。これがあかんです。なにしろ、親指の位置が悪くて指が攣りそうになりましたですよ。やはり、本格的にやるにゃ本物の親指キーボードを買わんとイカンかと思って、ネットショップを物色。

親指シフトキーボードは希少

そうすると、富士通純正の親指シフトキーボードはきわめて高価。3万台(@_@)あとは、たまに出てくるヤフオクとか。親指シフトキーボードを扱っているネットショップで見かけたのが「東プレ」の文字。ああ、朝のラジオでCMやってた会社か。アレはひどかったよなぁ「軽ーいキータッチ」を言うアナウンスのあと、「ガチャガチャ」うるさく重たい感じのキーの音。言ってるそばから自己否定してるようなCMを誰が信じるかいな。事実はともかく、このCM作ってる広告会社(の担当者)はバカとしか言いようがないな。なんて思ってたので今までスルーしてたんだけど、「究極のキーボード」の文字。そして、アマゾンなどを東プレで検索してみるとこれが絶賛の嵐じゃないですか。
親指シフトキーボードの値段が高いのは単に希少であるからで、そこに先進技術が投入されているゆえではない。と理解できた。ってなわけで、楽天で購入。到着してまず驚いたのは、本体がズッシリ重いこと。うーんプロ向けって感じじゃんか。

いま、こうしてキーを打っているんだけど、今まで使ってきたキーボードは何だったのかというくらい、すごい。まず、あなたが今使っているキーの上を、指で軽く撫でてみてほしい。「チャカチャカ」と音がしないだろうか。これはキートップの「遊び」で鍵盤本体のスイッチ部とキートップの接続に隙間を持たせてあることに依る。いろんな書き込みを見ていると、この遊びこそが、打鍵時における指先にストレスの元になっているじゃないかとの指摘があった。確かに、私は今まで、エルゴノミクスデザインが好きで、マイクロソフトをはじめ、左右にキーが分かれているタイプの物を好んで使ってきたが、これはキー配置の使いやすさの問題。

しかし、キーそのもののタッチ感には無頓着だったと反省。今こうして、普通のフルキーボードをつかっているが、キー配置というのは究極のところ「慣れ」でしかないと実感できる。で、親指シフトキーボードを探すつもりだったのが結局は東プレのキーボードこれがやはり2万円近くする、高価な買い物であることには間違いなく、私の背中を押したのは、キーボードを評価してくれた識者たちだ。彼らの言うとおり、これを使い出すと他のキーボードにはもうイケなくなってしまう。買ったのは東プレのREALFORCEの108配列。しかも同時押しにも対応しているので、高速打鍵時のフリクションが皆無。静電容量無接点方式ってのの最大の強みがチャタリングのないこと。そうかそうか、いくらエルゴノミクスでもやはりキーそのものの性能が高くないとイカンってこっちゃね。

もし、私が大量の日本語文章をプロフェッショナルとして打ち込まなければならいのなら、キーの感触は二の次にして親指シフトキーボードを選んだことだろう。でも、考えてみれば、自分はローマ字配列がもう指になじみきっている。しかも、英語やフランス語も結構打つので、これから新しい配列に指を慣らしてそのたびごとにキー先の割り当てを切り替える(頭の中で)のは苦行の割には果実が少ないのではないかと思い立った。

和代女史の本意を忖度し行動せよ^^

勝間女史のススメの本意は入力デバイスの最適化を説いているものであって、親指シフトキーボードが万人に向いていることを説いているものではない。そこを考えてみれば、自分の場合はローマ字を快適に打てるキーボードに行き当たるのが最適解だと判る。あとは、エルゴノミクスデザインを捨てて、もとのフルキーボードに戻るかどうかの判断だ。しかし、これは先に書いたように「慣れ」だけの問題だと判れば、あとは指先のストレスを軽減することがたどり着けうる最適解になることは明らか。
したがって、東プレってわけさね。イヤーしかし実に気持ちよく打てるですわよ。古楽に例えていうなら(笑)、モダンピアノからフォルテピアノに乗り換えたようなもの。
まだエルゴノミクスから切り替えてから1週間と経っていないので、昔のポジションの癖が残っているんだけど、いったん調子よく打鍵が続くとこんなに気持ちよく打鍵が続けられるのかと。もっともっと打ちたいという気に本当にさせてくれる隠れた名器だと思える。

なんだか、東プレのキーボードの宣伝みたいになっちゃったけど。ほんとに宣伝したいくらい。ただし、一本指でちまちま入力している人にはおすすめしない。パソコンを買ったときについてくるおまけのキーボードで十分だ。少なくとも両手がホームポジションに決まって、ブラインドタッチ出来る程度に習熟した人には是非オススメしたい。秋葉原にはキーボードをずらりと並べて実際に触ってみることが出来る店もあるので、触ってみても良いと思う。ただし、店頭でちょっと触ってみる程度では、この気持ちよさは分からないと思うんだけど。
それから、東プレにも注文がある。あのラジオCMはやめなよ。キータッチの音を表現したいことは理解できるんだけど、逆効果だよ。それから、この静電容量無接点方式をつかっての、エルゴノミクスデザインキーボードを作ってくれたら、真っ先に買います^^。

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