2007年11月17日

北九州の複々線を繙く その1-a

前回、 北九州の複々線を繙く その1で書いたことには少しおかしな事があるようだ。SLの写真を撮られている方のサイトを見ていると、この中間-折尾間でのSL同士の併走しながらの追い抜きの様子を撮影されている方があった。
「併走/追越し-pleiadesの蒸気機関車写真館」この事実に基づいていまいちど、この区間と中間駅構内配線について考察してみたい。

中間・折尾・黒崎 三角地帯

筑豊本線の複々線はいかに運用されていたのか


拡大地図を表示
上記の 「併走/追越し-pleiadesの蒸気機関車写真館」 は、この地図のあたり、現在の水巻町東吉田付近で撮られていたのではないか。サイトの写真では非電化複々線(!)がS字カーブを描いていて絶好の撮影ポイントであるが、現在その場所を地図で見ると複線へと減線されていて、線形も直線的になっている。

さて、上記サイトでの状況はこうだ。

  1. 黒崎方面からの貨物列車が減速しながら近づいてくる
  2. 折尾方面からの旅客列車がスピードを上げて近づいてくる
  3. 貨物列車はさらに減速し、旅客列車をやり過ごす
  4. 旅客列車はそのままスピードをおとさずに通過する
では、なぜ、黒崎方面からの貨物列車は旅客列車をやり過ごす必要があったのか?もし、私が前回の 北九州の複々線を繙く その1で想像したような配線であるならば、双方の列車は中間駅までは互いの遅れなど気にせず進行できるはずではないか。

そこで、このように変えてみた。すなわち中間駅の下り第二本線(折尾方面からの線)には旅客ホームが無く、折尾方面からの旅客列車は中間駅手前のシーサスで第一本線へと転線をしなければならない。
この条件があればこそ、上記のサイトで見られたような貨物列車が走りながら旅客列車をやり過ごすという場面が見られる事になったと思われる。

そこで、中間駅の番線仕様を次のようだったと考え直すことにした。
中間駅の配線を右から1番2番と(ホームとは関係なしに)番号を付けると、基本的には

  1. 第一本線下り・香月線下り(旅客ホーム)
  2. 第二本線下り・香月線下り
  3. 本線上下・香月線上下
  4. 本線上り門司方面貨物 本線上り方面旅客
  5. 本線上り若松方面貨物
という使用法だったということだろう。

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