2005年10月10日
光明が辻ロケ
琵琶湖の福井県よりでロケをやるんですが、毎日毎日合戦シーン。墨俣城のシーンは夜間撮影。11時スタンバイ。出番は夜中1時半。この間ちっとも 退屈しなかった。 9/11 小泉郵政選挙の日。
一夜にして顔が変わる。民主惨敗岡田代表 目が点というのの見本だった。メディアも惨敗。自民圧勝というアナウンス効果が全く現れなかった。そして自民圧勝静かな小泉。小泉さんの周りに殺されなくて良かったって安堵の気持ちが流れている。
選挙の中では戦国というのもあるんだなーと。田原総一朗:小泉さんに向かって「やめないで。」あの人の顔:何でも深刻に聞こえる。いろんな水圧に耐えているから深海魚みたいな顔(笑)。
「この道きっと信長通ってますよ。姉川の戦いのシーンを撮影。ロケバスでその道を移動します。早速この場所のテキストを本屋で買いました。
司馬遼太郎「街道を行く」
天下布武 と言うスローガンを打ち出して織田信長が淺井長政・朝倉義景らと戦った地。
織田連合軍 3万4千
淺井朝倉連合軍 2万9千
なぜこういう人数が分かるのか。じつは「1万石について250人 兵員動員」というだいたいの目安が分かっている。
信長は天下統一はマジ。旧勢力と戦うことで彼の一生は終わってしまう。
淺井長政 26歳
朝倉義景 38歳
織田信長 37歳
徳川家康 29歳
これはズバリ若者の戦いですよ。
信長は焦ってなかった 兵は弱いが機動性が抜群 戦国は正面でぶつかるが 後詰めが後ろや横から攻める。
散ってた信長軍が信長を守るために全軍姉川に集まってくる。
結局信長が勝つんですが、敵軍の長政も自分の妹お市も皆殺しになってしまう。これは戦国の悲劇として語られるんですが、司馬さんがさらっと書いてある事にドキッとしたんです。
お市の産んだ。3人のお姫様。
長女淀君=茶々は後に秀吉の側室となる。
次女 お初は 京極高次に嫁いで、その血は天皇家にも流れる。
三女 お江は徳川秀忠の妻で3代将軍の家光を生む。
そう、戦国の武将には信長の血が流れた誰かを欲しいと思う気持ちがあるんですよね。秀吉なんかはは永遠の信長コンプレックスでしょ。信長は志半ばで死んでしまうんですが、そのDNAとしては最高の生き残り方をした。遺伝子として日本史で戦う。戦国時代って自分のDNAをどう残すかを個人が考えた時代なんですよね。これが戦国の妙。織田家の遺伝子って今でもあるでしょ。末裔が今もフィギュアスケートで活躍してますよね。
そして驚くべきDNAとの再会 が この功名が辻のロケ中に起こるんです。土佐でもロケをして欲しいと要望があって、ロケへ行くんですが、千代と一豊が出会うシーンは四国の河原でのロケ。そしたら、スタッフが是非会いたい人がいるんですと連れてきた人がなんと「五藤さん」。五藤吉兵衛の末裔と出会うんです。五藤吉兵衛は途中で死んでしまうんですが、山内一豊は後藤家に高知城下の一番いい場所をあたえるんですね。今は本屋さんご先祖のおかげでとおっしゃる五藤さん。戦国時代の活躍が未だに五藤一族に縁をもたらしていると言う話。
ところが、20年前に「刑事物語」のロケで土佐にきたとき、片山刑事の下宿先の建物。これがなんと五藤家の代々の蔵。びっくりですよ。横で聴いてた前田吟さんが「あんた 土佐とはね なんかあるよ」と。
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